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婦人画報11月号に掲載されました

楓(2019年10月1日発売)

「プラチナが引き立てる造形美 自然の息吹」と題した、プラチナの魅力をギメルの作品とともに紹介する特集です。

プラチナは約20億年前に巨大な隕石が地球に衝突して誕生したと言われています。
しかし、その魅力が広く人々に知られるようになったのは、18世紀も半ばのこと。古くから存在するにもかかわらず、新しい貴金属なのです。
中世、プラチナの豊富な南アメリカを領有したスペインのコンキスタドール(征服者)たち。彼らは当初、融点が高く(プラチナの融点は1,768度)なかなか融けない白い金属に価値を見いだせず、投げ捨てていました。しかし、後にこのコンキスタドールによってヨーロッパにプラチナが持ち込まれると、学術的に貴金属として分類され、以後、ヨーロッパ各国は競ってプラチナの精錬、冶金、加工の技術を研究するようになったのです。
プラチナが最も花開いたのが1780年代のフランスです。フランス国王ルイ16世は、「プラチナは王にのみふさわしい貴金属である」と宣言し、様々なプラチナ製の宝飾品を作らせました。精錬も加工も金よりはるかに高度な熟練を要するプラチナですが、経年による磨滅が生じず、常に輝きを保ち、紙のように薄く、糸の様に細く延ばせる特性は、宝石の輝きを引きだす上で最高の貴金属と言えます。

誌面について詳細は< プラチナギルドHP https://www.preciousplatinum.jp/ > (婦人画報 ギメル掲載ページの公開は12月31日まで)